学習指導要領改訂:高校の水泳授業でプールの飛び込みスタートを原則禁止へ

   

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2018/2/16:内田良准教授(名古屋大学大学院教育発達科学研究科)のブログによると学習指導要領改訂により高校の水泳授業でプールの飛び込みスタートを原則禁止になったとのこと。

 世論の高まりが、国の教育を動かした。高校の水泳授業でプールの飛び込みスタートを原則禁止とする学習指導要領の案が、14日、文部科学省より発表された。

 高校の学習指導要領の改訂については、ほとんどの報道が、必修科目「公共」の新設をはじめとする科目の再編に着目している。だが、高校の保健体育における飛び込みスタートの是非は、ここ数年における学校事故の重大な論点であっただけに、今回の方針転換は特筆すべき事態といえる。

■文科大臣「検討する」から一年数ヶ月を経て

 このような微妙な情勢のなか、文科大臣の「検討する」発言から一年数ヶ月を経て、国はついに大きな決断を下した。

 高校の新しい学習指導要領案には、次のような記載が盛り込まれている。

泳法との関連において水中からのスタート及びターンを取り上げること。なお、入学年次の次の年次以降は、安全を十分に確保した上で、学校や生徒の実態に応じて段階的な指導を行うことができること。

 一つ前の学習指導要領(2009年3月公示)には、「スタートの指導については、段階的な指導を行うとともに安全に十分留意すること」とのみ記載されていた。それが今回は、中学校と同じように高校にも、「水中からのスタート」という記載がくわえられたのである。

 ただし、一つだけ重大な懸案事項をあげておきたい。

 上記の引用の後半をみてみると、高校の2年生以降については、「学校や生徒の実態に応じて段階的な指導を行うことができる」と示されている。

 これは文部科学省の説明によると、「教員の指導力と生徒の技能が一定のレベルに達し、プールの水深が十分あると判断した場合は、飛び込みも段階を踏んで指導できる」(『毎日新聞』)ということのようだ。