日本競泳:2018年(平成30年度)の強化方針と代表選考

   

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スイミングマガジン2017年12月号に平井伯昌競泳委員長インタビュー「2018年の強化方針と代表選考」が掲載されています。

2017年総括

世界選手権組

・日本選手権が振るわず、そこから夏のシーズンまでに立て直すことをせずに世界選手権を戦うことになってしまった。
・世界選手権に関しては、金メダルが0に終わったことは大いに反省すべき点。
・しかし、始めて世界大会のメダルを手にした選手が複数、出たことは好材料。
・リオ五輪に出場した中高生が個人差はあったものの順調に伸びたとは言い難い結果だったことが懸念材料。

国内シーン

・世界選手権組に追いつき追い越せの気持ちだったのか、随所に好記録も出て、なかなか活況だった。
・インカレでは、男子で1年生が3人も優勝したし、高校生は世界ジュニア勢の活躍を中心にハイレベルな記録がいくつもありました。中学生では、女子自由形に勇往な選手が出てきている。
・男女とも、自由形短距離に勢いが出てきたのも好材料。

2017年「下半期」の取り組み

・2017年10月〜2018年2月まで、合宿や競技会参加する下半期の日本代表チームという位置づけで『ナショナルチーム』という名前で活動。
・トップ選手に対して年間を通した強化の必要性を感じたから。
・近年、トップ選手のワンツーマン体制が増えているが、メリットデメリットがある。
・日本代表として、これまで以上に「チームで強くなる」いう意識を根付かせたい。
・また、弱点種目に対して、置き去りにしてはけない。(他の種目の)レベルの高い選手の中に入れて強化していくほうが効果は高まると考えた。

ナショナルチームの選考方法

・ブダペスト世界選手権代表+2017年ランキングの上位2名。自由形は上位4名まで。対象は五輪種目のみ。(世界選手権代表以外に14名が追加)
・10月5日〜8日(国立スポーツセンター)で計測合宿。11月6日〜11月12日和歌山合宿(秋葉山選手権に出場)。11月27日〜12月23日高地合宿(スペイン・シエラネバダ)。12月20日〜21日ローザンヌカップに出場予定。2月5日〜13日強化合宿(国立スポーツ科学センター)。
・(2017年日本選手権の結果が芳しくなかったことを受け、)夏の国際大会が終われば解散、といううことでは強化が追いつかないと考えた。

2018年「国際大会指針」

・東京パンパシフィック選手権(2018年8月9日〜12日)、ジャカルタアジア大会(2018年19日〜24日)と連戦になるが、どちらがメインということではなく、選手個々の目標と競技レベル、ライバルの状況に応じ、どちらの大会に重きを多くかを決めていく方針。
・中間年は十分にトレーニング出来る年なので、両方の大会をしっかり戦える体力をつけるぐらいでないと、タフな2019年世界選手権や2020年東京五輪は戦えないと考える。

2018年「代表選考基準」

東京パンパシフィック選手権・ジャカルタアジア大会の選考について

・一次選考は日本選手権(2018年4月3日〜2018年4月8日・東京辰巳水泳場)とし、標準記録を突破し、2位以内が選考基準。
・ジャカルタアジア大会(1国2名エントリー)、東京パンパック(エントリー数に制限なし)両方、この基準で選定。
・この基準に達さない種目があったり1名しかクリアできない種目があったら、第2次選考大会ジャパンオープン(2018年5月24日〜2018年5月27日・東京辰巳水泳場)で、再チャレンジ。
・(例えば、日本選手権で2名が派遣標準2を突破して代表決定した種目で、ジャパンオープンで派遣標準1を突破した別の選手が出た場合は?)あくまで、第1次選考の基準、日本選手権で派遣2を突破した選手を優先する。
・(2014年の事例「3番手でも、派遣標準2もしくはインターcを突破した選手は東京パンパックの代表とする」というレベルの高い種目に対する救済措置は?)
考慮する。ただし、人数枠に応じてのあくまでも追加選考。東京パンパックは52名の選手枠がある。自国開催なのでできるだけ多くの選手にチャンスを与えたい。

リレー選考について

・昨年に続き、メドレーリレーにおける選考基準はなし。個人種目の100m種目で代表権を獲得する必要がある。
・フリーリレーは、第1次選考会である日本選手権で「一人平均の派遣標準2以上を突破し4位以内ならば即決定」。条件を満たさなかった場合は、2次選考のジャパンオープンで再チャレンジ。
・ただし、ジャカルタアジア大会については日本オリンピック委員会から人数枠が言い渡される(日本水泳連盟で人数を決められない)50m種目も増えたため、個人種目の代表がかなりの数になるため、リレー代表の数は厳しい数になるかもしれない。
・個人種目の「標準記録」は昨年は、1国2名ランキングで24位だったものが、今年は20位に上げている。一方リレーは、昨年の記録を据え置いている。
・東京パンパックのリレーについても、4種目とも4人づつ選ぶとは現時点では言えない。
・日本選手権以降の強化計画も立案済み。4月下旬から合宿が始まる。これは日本選手権で代表県を獲得した選手しか参加できない。他にも日本選手権で突破した選手を優先させる遠征や合宿があるので、できるだけ日本選手権で代表権を獲得して欲しい。
・日本選手権の日程について。強化の立場から「ジャカルタアジア大会の日程に極力沿う形で組んでいただきたい」とお願いしている。ジャカルタアジア大会は一カ国2名枠があるので1種目ずつ代表権を撮っていくことになるので、特に複数種目や種目をまたいで代表権獲得を狙っている選手は、日本選手権でジャカルタアジア大会のシミュレーションを行って欲しい。

ジュニアの強化と遠征

ジュニアパンパシフィック選手権について

・第一次選考は日本選手権、第2次選考がジャパンオープン。日本水泳連盟が定めたナショナル基準記録の突破者を対象に、種目ごとのバランスを見ながら決めていく。

ジュニアスーパースイマーズ合宿について

・国立スポーツ科学センター(10/6〜8)で測定を中心に合宿を行い、11/2〜5に強化を目的とした合宿。2月にはトレーニングの後にコナミオープン(2/17〜18)に出場する合宿を行い、レースに挑むに当たっての指導、コーチ間での情報交換が出来ればと考えている。

・「平成30年度(2018年度) 競泳競技国際大会選考方法 | 水泳・競泳情報SV

・「平成30年度(2018年度)国際大会派遣標準記録 | 水泳・競泳情報SV