アジア大会競泳代表選手、カメラ窃盗事件についてのSWIMMING VIEWの考え

      2015/02/03

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9/27早朝、ショッキングなニュースが入ってきた。
仁川アジア大会(韓国・仁川|競泳競技・2014/9/21〜9/26|特集日程|)競泳日本代表選手の冨田尚弥選手が、韓国メディアのカメラを盗んだ疑いで韓国警察から事情聴取されたという。

競泳を応援しているサイトの運営者として、非常にショックを受けている。
SWIMMING VIEWのスタンスとして、こういう競泳に逆風となる出来事に対してどのように考えているのかまとめてみたい。

まずは、事件の経緯をまとめる。

事件の経緯

  • 冨田選手は9/25、チームの応援をするために文鶴水泳場を訪れていた
  • プールサイドの記者席にあったカメラから、レンズを外して本体を盗んだ。
  • カメラは約800万ウォン(約80万円)相当
  • 地元警察が会場の監視カメラを確認すると、冨田選手が写っていた
  • 26日夜、日本選手団に連絡が入る
  • 27日未明にかけて韓国警察の事情聴取を受けて容疑を認めた
  • 韓国警察は身柄は拘束せず、書類送検する方針
  • 冨田選手は警察での事情聴取後、被害者に謝罪。握手も交わした
  • 27日、アジア大会青木剛団長が記者会見し、経緯と選手団から追放処分にしたことを発表。
  • 27日未明に選手村に戻ってきた冨田選手は平井伯昌監督と同室。(平井監督)「(昨晩)、選手村のほうに一時、戻ってきて、私も同じ部屋できのう一晩過ごしたんですけど。本人はとても深く反省しておりまして、後悔しているんじゃないかと思っています」
  • カメラの所有者が韓国の通信社、聯合ニュースのカメラマンであることを確認し、青木剛団長が同社に謝罪
  • 日本水泳連盟の副会長でもある日本選手団の青木剛団長(67)は「大会が盛り上がっている中で、このようなことを起こしてしまい、心からおわびを申し上げたい」と述べ、約10秒間深々と頭を下げた
  • 自らの去就を問われた青木団長は大会が来月4日まで続くことから「最後まで団長を務める。まずは選手団を競技に集中させ、その後に考える」
  • 27日、帰国した上野競泳委員長は羽田空港での会見で、「今後二度と不祥事が起きぬよう、競技力向上だけでなく、人間力向上の指導をしっかりしていく」。平井監督は「「(メダルが取れず)自暴自棄になって行動に出たわけではない。魔が差したとしか思えない」」
  • 現在は出国を禁じられ韓国にとどまっている。
  • 日本水泳連盟の鈴木大地会長、青木剛副会長(日本選手団団長)は10/4の閉会式まで現地に滞在する予定。帰国してから処分を検討する。

考え

本人が事実関係を認めている以上、情状酌量の余地はない。
出来心だとしても、窃盗を行った事実は変わらない。
ましてや、「日本代表」として出場した大会で、窃盗を行うということは「日本」という国の名誉を汚す事でもある。
この「日本代表」の重みを無視した行為は重罪といっていいだろう。

正直なところ、私もこの事件を聞いたとき、取り上げるべきかどうか迷った。
競泳のマイナスイメージになることを取り上げるのに抵抗があった。

しかし、今は逆のことを考えている。
この事件を真正面から受け止め、「日本代表」という物がどういうものなのか、どんな重みを持っているのか、「日本代表」とはただ単に「泳ぐのが速い選手なのではなく」、「日本を代表する選手」なのだということを再認識してもらう機会にすべきなのではないか、と考えるに至った。

2000年代に入り、日本競泳界は右肩上がりに成長を続けてきた、東京五輪という新たな目標ができ、それに向けて更なる進歩を続けようとしている矢先にこういう事件が起こってしまった。
この事件を機に、日本人とはどういう人間なのかを見つめ直し、その代表としてふさわしい選手とはどういう選手なのか考えていかなければならない。
そのためにも、この事件をしっかりと取り上げていきたいと思っている。