仁川アジア大会カメラ窃盗事件:冨田選手、記者会見

      2015/02/03

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11/6:仁川アジア大会(韓国・仁川|競泳競技・2014/9/21〜9/26|特集日程|)で韓国メディアのカメラを盗んだ罪で略式起訴された冨田尚弥(なおや)選手(25)が、名古屋市内で記者会見を開き「僕は盗んでいません」と無実を訴え、正式裁判も検討する考えを明らかにした。

  • カメラについて「面識のないアジア系の短髪の男性に左手首をつかまれ、無理やり、持っていたバッグに押し込まれた」
  • 選手村に持ち帰ったことを「ゴミと勘違いした」
  • 仁川南部警察署での取り調べで容疑を認めたことは「帰国できなくなるのが一番怖かった。強い意志で『やっていない』と言えばよかった」
  • 取り調べで示された防犯カメラの映像に盗んだとされる瞬間は映っていないと
  • 代理人の国田武二郎(ぶじろう)弁護士によると、冨田選手は現地にいた9月29日にも日本選手団幹部に無実の主張をしていた

 

  • カメラは怪しい人物に入れられたと主張。冨田選手は「(カメラを入れられたことを)怪しいというか、かばんの中にレース用の帽子とゴーグルが入っていたので、それを取り返すことが先決でした。その人に危害を加えられたり、争うことはイヤだったので、バッグを取り返して立ち去りました」
  • かばんの中身を確認しなかった理由については「ゴミだと勘違いしてしまいました。すぐにゴミ箱に入れようとしたのですが、バスに乗り込むまでにゴミ箱がなかったので、持ち帰ってしまいました」
  • 韓国警察の事情聴取で容疑を認めた理由は「認めれば刑は軽くなるし、大ごとにはならない」と言われたからと説明した。

 


  • 国田弁護士の説明によると、韓国側が発表する犯行時間は午前10時48分。だが、冨田がこの時間帯はアジア大会で自由形に出場した松田丈志と雑談していたことを松田本人の証言で確認。2人が雑談した姿を確認した証言も得られており、「その後冨田選手がプールで練習したことも裏がとれている」
  • 「もしこの時間(午前10時48分)が犯行時間ならば、アリバイがあってありえない」と断言。「この点は冨田選手も午前10時48分が盗んだ時間ならば納得いかないと私にも再三言っている」

 

 -自分の口からはっきりと、盗んだのか盗んでいないのかを話してほしい。

 「僕はカメラを盗んでいません」

 -はっきり言えるか。

 「はい」

 -(韓国警察で)見せられた映像に、第三者は映っていたか。

 「スマートフォンで見せられて小さかったし、画面も遠かった。その人が映っているのか、僕が取ったという映像もはっきり見えなかった」

 -第三者が映っていなければおかしい。

 「その映像だけ画像が粗かった。画面左下に僕が映っていたが、僕(の映像)も少し切れているぐらいでギリギリの状態だった」

 

  • 「冨田選手はあの会場でカメラを盗む動機があったのか?彼はカメラの知識がなく動機がない」
  • 「メーンプールのプールサイドという人目につきやすいところで、監視カメラもあると知っていた。そういうところで日本の代表である彼があえてリスクを冒して盗むだろうか?」
  • 「小さいカメラだったら考えられるかもしれないがあんな大きなカメラを盗むということは果たしてありえるだろうか?」
  • 「彼が本当に盗んだというなら、韓国の警察は盗んだシーンを見せて納得させるべきだが、それがないのは不自然。水連や日本人で決定的なシーンを見た者もいない」。韓国警察は決定的な映像を持っているという説もあるが、国田弁護士が確認した範囲ではそうした映像を見た人間はいないという。
  • 韓国警察が犯行時間としている午前10時48分は、冨田が松田丈志と雑談していたというアリバイがあるとも主張。
  • ただし韓国警察の主張が午前11時48分に変わっているという報道もある。

 

 冨田選手側は当初、韓国警察が発表していた犯行時刻の10時48分について、松田丈志選手(セガサミー)、寺村美穂選手(セントラルスポーツ)の証言をとり、アリバイを主張した。

 ただ、報道陣から韓国警察がすでに犯行時刻について11時48分と訂正していることを指摘されると、一転しどろもどろに…。

 その時刻のアリバイについて、冨田は「記憶にない」と繰り返した。

 

11/6:仁川南部警察署の関係者は、「監視カメラに犯行の様子が映っており、本人とはっきり特定できる」と述べ、冨田選手の主張を一蹴した。
 また、カメラが盗まれた競泳会場の監視カメラには、冨田選手がカメラ本体からレンズを外す様子が映っており、冨田選手がカメラをバッグに入れたと主張する人物は周囲に映っていない

 

 冨田尚弥選手(25)が無罪を主張したことについて、日本オリンピック委員会(JOC)は、平真事務局長が「冨田選手の発言には驚いている。JOCとしては韓国の適正な手続きに従って下された刑事処分に基づいて(日本選手団追放という)適切な処分を実行した」との談話を発表。

 防犯ビデオに窃盗の場面は映っていないとする冨田選手側の主張について、現地で選手団役員が映像を見たことを改めて説明したうえで「(カメラを)取って現実的に袋に入れていた」と指摘。取り調べで自白を強要されたとの言い分には「警察は逆にできるだけ早く解決しようと協力的だった」と。

 

 日本水連・鈴木大地会長 記者会見は見ていないが、水連の処分は韓国警察の判断に基づいて決めたこと。われわれの立場は変わらない。

 日本水連・泉正文専務理事 捜査は適切に行われたと思っており、きょうの記者会見は残念。(水連の)対応に問題はなかった。

 

 JOCのコメントは以下の通り

 第17回アジア競技大会(2014/仁川)へ日本代表選手団を派遣したJOCは、本件において代表選手であった冨田尚弥選手を守る為、更に、競技を控えている選手団員に動揺を与えないよう現地において全力を尽くして参りました。

 仁川アジア大会組織委員会は、日本選手団及び冨田選手に対し、同様にご配慮していただきました。冨田選手と警察のやりとりにおいても、組織委員会のスタッフの方に通訳としてご協力していただきました。

 本日の記者会見における冨田選手の発言には驚いております。JOCとしては、韓国の適正な手続きに従い下された刑事処分に基づいて、適切な処分を実行したものと判断しておりますので、本日の冨田選手の記者会見における発言に対し、一々コメントする必要はないものと考えております。

 JOCは、加盟団体とともに、選手、指導者等に対し、責任ある行動と自覚をもつよう、より一層の教育と指導を徹底していく所存です。