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2017年 競泳国際大会代表選考基準

   

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スイミング・マガジン 2016年 12 月号 [雑誌]

スイミング・マガジン 2016年 12 月号 [雑誌]」に「上野広治強化本部長に聞く 2017年代表選考詳細」が掲載されています。

・「平成29年度(2017年)競泳国際大会派遣標準記録 | 水泳・競泳情報SV

リオ五輪個人種目メダリストの2017年ブダペスト世界水泳選手権代表内定について

・2012年ロンドン五輪→2013年バルセロナ世界水泳選手権では、ロンドン五輪メダリスト5名が内定を受けたがバルセロナ世界水泳選手権でメダル獲得したのは1名のみだったにもかかわらず、今回も同様の措置を執るのはなぜか?
→五輪を区切りに引退する選手が多い。社会人選手が増えているなか、1年でも長く続けてもらう制度として悪い制度ではない。

・男子400m個人メドレーは(リオ五輪で)2選手がメダルを獲ったので瀬戸大也選手が対象外だが
→(2名を代表内定すると)代表選考会の結果を受けての代表枠が0になってしまう。(代表選考会の)レベルダウンを防ぐためにも1名のみとした。

2017年ブダペスト世界水泳選手権、代表選考基準について

・「平成29年度(2017年)競泳国際大会派遣標準記録」によると、2016年からの相違点は、個人種目に「標準記録」が設けられたこと。メドレーリレーの派遣標準が無くなったこと。また、そもそも五輪翌年の世界選手権は、派遣基準が明確にされていなかった(今回は明確にされた)。
2017年ブダペスト世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト:2017/7/23〜30)の選考基準は選考会である2017年日本水泳選手権(名古屋・日本ガイシアリーナ:2017/4/13〜16)で「標準記録を突破して2位以内」に入る事。

・特殊種目の50mなど、非五輪種目は?前回までは「派遣標準1を突破して2位以内」だったが
→「派遣標準2を切って2位以内。」で検討が進められているが、決定事項ではない。2017年日本水泳選手権(名古屋日本ガイシアリーナ:2017/4/13〜16)までに検討する。

・「標準記録」を切れなかった種目は?
→2020年東京五輪でフルエントリーを目指すので、FINAのスタンダードAを用いて弱点種目の強化する選考方法も探りたい(スタンダートAを突破すれば、選考される可能性もある?)。あくまで、2020年東京五輪選考会で派遣標準記録2を突破してもらうための特別な措置。そのため2018年も同様の措置をとるかは未定。

・「標準記録」の根拠は?
→「派遣標準1」は過去4シーズンの世界ランキングから作った1国2名ランキングを基に、8位相当を「派遣標準1」に16位相当を「派遣標準2」を設定。「標準記録」は24位に相当する。ただし、微修正を加えた種目もある。

・(標準記録は)派遣標準2(=インターb)よりは低いけれどインターcよりは高い記録、というラインで設定されている。
→2020年東京五輪(特集)にフルエントリーで臨みたい。そのためには、五輪に出場するために必要となるFINAのスタンダードAを突破しなければないけない。その記録に達していない種目に関しては記録向上が急務。そのための第一歩だと認識して欲しい。

・メドレーリレーの派遣標準記録自体がなくなった。(リオ五輪選考会では、個人で100m種目で標準記録を突破できずメドレーリレー標準記録をクリアして出場できた種目があった)
→切れなくて1位だからメドレーリレー要員として選考することはない。もし、100m種目で標準記録を突破できなかった場合、(200mで標準記録を突破しているなど)代表選手の中から「その種目の100mのレースに出場している選手」を基準に泳ぐ選手を決める方針。ただし、2017年ジャパンオープン(50m)(東京辰巳国際水泳場:2017/5/19〜21)等の記録を参考記録として出場への検討材料とする。
→選手選考の根幹は世界選手権で決勝に残ることにある。(メドレーリレー代表)4人全員が個人種目で標準記録を記録を突破するレベルでないと決勝に残れないと考える。
→これまで、五輪翌年の世界選手権の選考は甘い傾向があった。次の4年に向けた初年度として明確な記録の基準のもと、それを突破してきた選手を対象にブダペスト世界水泳選手権とユニバーシアードで強化を図っていきたい。

・フリーリレーは4選手の合計タイムと個人標準記録が公表されているが、選考方法は昨年と同様か?
→昨年と違い、リレーランキング(4年間の世界ランキングから算出)から4で割った記録を「標準記録」とし、これを突破した6名をまず「リレー候補」とする。ただし、フリーリレーの「一人平均の選考会派遣標準2」を突破した選手は代表内定。残りの選手に関しては選考会を決めて(具体的な大会するか検討中)レースをおこない決定する。
→6名まで候補選手を広げるのは、競争原理を働かせるため。

ユニバーシアードの選考方法について

2017年台北ユニバーシアード大会(台湾・台北:2017/8/20〜27)の選考方法も大きく変わった。
→過去2大会は、世界選手権代表を除いてユニバー代表を選出していたが、2017年は原則(ユニバーシアードに出場できる大学生及び社会人は)世界選手権及びユニバー両大会に出場することを義務づける。ただし、派遣標準1を突破した選手に関してはユニバーの参加辞退を認める方向。

・両大会に出場させる意図は?
→2017年は世界選手権の後にユニバーシアードがあるので世界選手権に影響しないスケジュールが組めるため。もともと、社会人選手の大会数が少ないことが懸念材料だった、連戦するのに良いチャンスだ。
ただし、これまでは多くの選手にチャンスを与える意味もあって世界選手権とユニバー代表を分けていた。底上げという意味では(2017年の方法は)逆行になってしまう。

・ユニバー代表の派遣人数は・選考方法は?
→JOCからの人数枠待ち。日本選手権までに確定してもらえるように要望している。選考基準は世界選手権と同様に「五輪種目は標準記録を突破して2位以内」を主軸に選考を進めていく予定。
前回大会は38名でそのうち2枠がオープンウォーターだった。オープンウォーターの代表枠を4名に増やすという案が出てきているので、競泳34名になるという可能性もある。

ジュニアの施策

・8月の2017年世界ジュニア選手権(米国・インディアナポリス:2017/8/23〜28)の選考基準は?
→選考大会は、日本選手権とジャパンオープン。選考基準は「ジュニアエリートAを突破した選手」。これは従来と変わらず。

・世界選手権代表に入った選手でも、世界ジュニア選手権に出場は可能か?
→両方の参加は可能。

・強化方法は?
→SS合宿(ジュニアスーパースイマーズ合宿)は継続して実施。ジュニアエリートA、Bに関しては合宿や大会などに参加できないかと検討を重ねている。今のところジュニアエリートAについては、インターナショナル合宿(C以上)に参加させることになっている。

・リオ五輪に5名の中高生が出場した。強化策の成果だと思われるが
→もちろん、それもある。しかし、リオ五輪で(池江選手以外は)力を発揮したとは言えず、連盟として反省すべき点がある。所属に任せるだけでなく、連盟を挙げて強化を進め、リオ五輪で大きく爆発するくらいの活躍を見せる、という方向に導くことが出来たのではないか。来年、世界選手権で中高生が代表に入ってきたら、連盟主導の強化方法も提案していきたい。

・3年目になるジュニアSS合宿の今後は?
→人数が多く、本来の目的だったトップに引き上げるための施策を打つには動きが鈍くなっている。例えば、少人数でまとまって大会に出て、その前後に1週間ぐらいの合宿を組むなど、試合を絡めた強化を行っていきたいが、なかなか出来ていない。
また、中高(6学年)が全て一緒に合宿を行っているので、中学1、2年にとっては年上の選手と競えるいい機会なのだが、2020年の戦力になりえる高校2、3年生にとっては物足りない合宿になりかねない。そういった選手をは大学生の中に入れ込むようないい方法がないか考えている。
要するに、年齢や時期、対象者のレベルと目指すべき大会に合わせ、ジュニアを総括的に考えながらジュニアSS合宿も含めいろいろなことを多角的に思案していく必要がある。