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灼熱プールサイド:競泳第5日目 7/28

   

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■灼熱プールサイド:競泳第5日目 7/28
灼熱上海ロゴ05

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ひろびろ~

どたばたしながら上海にやってきた。くわしくはこちら

とたんに、日本チームが動き出した(笑)

今日のテーマは”意地”のレース。

"意地のレース1"
まずは、日本中が涙した寺川綾選手の女子50m背泳ぎ。
彼女が日本代表入りして10年。
その間に、背泳ぎは中村礼子選手、稲田法子選手らがメダリストとなり、酒井志穂選手ら新しい選手の台頭も見られた。
しかし、彼女は力がありながらなかなか国際大会では力が発揮できなかった。
かつて無い充実の中迎えた今大会。
だが、最初のレース、女子100m背泳ぎで59.35で5位とメダルに届かない。
私は正直、「そういう選手なのかもしれない」と思った。
「そういう選手」とは、自己ベストは速くて十分メダル圏内なのに「絶対に」メダルが取れない選手。あるいは、一度だけメダルを採って、以後、全くメダルに手が届かない選手。
いままで、そういう選手を沢山見てきた。どうしてメダルが採れないかは人それぞれなので、理由を一言で言うことはできないが、そういう選手には必ず負のオーラが漂ってくる。
国内大会では、強くリラックスしているのだが、国際大会では緊張し、固く、何者も寄せつけない雰囲気。
今大会に臨む、寺川綾選手は笑顔を見せその負のオーラから解き放たれ充実した時間を過ごしたのだと思っていた。
ところが、あの女子100m背泳ぎ。普通なら負のオーラに再び覆われぬぐうことが出来なくなる。私もそう想像した。
しかし、違った。「メダルが欲しい」彼女の思いがオーラを追い払ったのだろう。あるいは充実したトレーニングがオーラを吹き飛ばしたのだろう。
1コーススタートだった寺川綾選手は、このレース出場選手最速の0.53のリアクションタイムで飛び出す。
良く体が動き、伸びやかだ。若干泳ぎが固くなった(ひょっとしたらタッチを意識しすぎたのかも)5m、ズエワ選手に抜かれるも2位を確保。見事なレースだった。
レース後の寺川綾選手は、誰をも幸福にする笑顔を見せた。負のオーラなどどこにも無かった。
残るレースは200m背泳ぎ(後に、棄権)と女子400mメドレーリレー。メドレーリレーでの100m背泳ぎの出来が彼女の本来の力を表すと思う。来年のロンドン五輪のためにも素晴らしいタイムで泳いで欲しい。

ちなみに女子100m背泳ぎのメダリスト達の記録
1位 ZHAO Jing 59.05
2位 ZUEVA Anastasia 59.06
3位 COUGHLIN Natalie 59.15

"意地のレース2"
北島康介選手の男子200m平泳ぎ準決勝。
第2日目、日本中が注目した男子100m平泳ぎで惨敗。
全くいいところ無しのレースで、"キング"と言われる男の姿はそこには無かった。
ところが、今日の男子200m平泳ぎ準決勝は、前半からトップに立ち2:08.81というタイムで他を全く寄せつけず1位通過。意地のレースを見せた。
私見だが、このレースでそこまで速く泳ぐ必要があっただろうか?彼も28歳。疲れも採れにくくなっているだろう。
このスピードが決勝のレースに影響を与えなければいいのだが。
また、準決勝のレースで飛び出しておいて、着いてくる選手がいるかどうかチェックを入れ、決勝の作戦を立てるといった、このレース展開が消極的な理由で行われていた場合。ちょっと違うんじゃないかと思う。
それは"キング"の泳ぎじゃない。
まあ、お題目はさておき、決勝が楽しみになったのは間違いない。

"意地のレース3"
女子200mバタフライ。
地元中国が、負けることが許されないこの種目。
北京五輪で1・2を決め、中国中を熱狂されたのだから。
そんな状態でも、中国選手に悲壮感はない。同じ状態に日本選手が置かれたら?
きっと緊張でがちがちになってしまうだろう。だから、北島康介選手の2大会連続2冠は数字以上に偉業なのだと思う。
しかし、中国の選手は軽々とその期待に応える。優勝はJIAO Liuyang選手2:05.55。2位にイギリスのガンディー選手が入り3位にLIU Zige選手。
そして、この種目にかける星奈津美選手も意地のレースを見せた。
北京五輪で中国勢が、2分1秒台というとんでもない記録で泳ぎ、一気に高速化したこの種目。
日本ではメダリスト中西悠子選手がひっぱり、その後を継いだ星奈津美選手。
高速化及びメダリストの後を継ぐという困難な状況の中、自分のレースを組み立て見事に2:05.91の日本記録で4位に入った。これで国際大会選考会、上海世界水泳と続けての日本記録更新。派手ではないが着実に何かを掴もうとしている。

"意地のレース4"
競泳界はこの日を待ち望んでいた。
そして、それをやってのけたのはやっぱり彼だった。
大会前、バイクの事故などで不調が伝えられていたが、やっぱり強い。ロクテ選手。
更にフェルプス選手と隣で泳ぐことで、ペースも安定し世界記録更新の条件はそろった。
これまでの記録1:54.10を0.1縮める世界新を樹立。
高速水着禁止後初めての世界記録更新である。

競泳の華、男子100m自由形は今大会好調のマグナッセン選手が47.63の好タイムで優勝。2位にはヘイデン選手47.95、3位は自由形王国フランスのメナール選手48.00。この種目も戦国時代の様相。誰が勝つのか分からないのは面白いのだが安定したスターがいて欲しいのも事実。

女子800mリレーは、
戦前の予想を覆し米国が7:46.14で優勝。優勝候補だった豪州が2位、3位に世界記録を持つ中国。

準決勝:男子200m背泳ぎは、寺川綾選手に続けと入江陵介選手が良い感じで2位通過。1位は強敵ロクテ選手。
決勝、どんなレースになるか目が離せない。

準決勝:女子100m自由形では、今大会好調のハーシャル選手が1位53.48で通過。2位通過にこちらも好調ヘルムスタルク選手(オランダ)、3位通過にコウツ選手。とどんどん新しい選手が出てきている印象。

準決勝:女子200m平泳ぎは大方の予想通りソニ選手が1位通過。決勝では世界記録2:20.12の更新を狙ってくると思われる。2位通過にエフィモワ選手、3位に孫選手。金藤理絵選手が7位通過。23秒台で泳げればメダル争いか。

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