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灼熱プールサイド:競泳第6日目 7/29

   

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今、思い返しても凄いレースだったな~と思う。
北島康介選手は"キング"だという事を証明した。
第2日目に行われた100m平泳ぎを4位と惨敗。
恥ずかしいレースは出来なくなった200m平泳ぎ。
どう泳ぐか。自分の力を出し尽くすレースをするしかない。周りの様子を探ったり、2位や3位を狙ったりしたら、
今の調子ではラストタイムを上げることが出来ず、100mの二の舞を演じてしまう。
そして、飛び出した。世界記録を上回る程のペースで。周りなど関係ない。自分の力を出し切るんだと。
それしか方法はないのだと。そして、ラスト10m、浮いた。真っ白になるほど浮いた。
北島康介選手をマークし、勝つための方法として彼に着いていったギュルタ選手がラストスパートをかける。
迫るギュルタ選手。北島康介選手には突き放す力を残っていない。
ギュルタ選手が2:08.41、2位北島康介選手2:08.63。
北島康介選手がインタビューで語った言葉が全てを物語っている。

「悔しいけど、僕の中で価値のある銀メダルだと思う」


本当に価値のある泳ぎだった。沢山の人に勇気の有り処を示した。
キングといえどもいつも勝てるわけではない。
しかし、負けても何かを残す事が出来る。
(ある意味)それは、勝つことより難しいかもしれない。
それをやってのけた。これが「キングの今大会での仕事」だった。


今のロクテ選手につけいる隙はあるのだろうか?
入江陵介選手が遅いわけではない。ロクテ選手を倒すのだったら彼だろう。
だけど、倒れる景色が想像できない。
それぐらい、ロクテ選手は充実している。
フェルプス選手とロクテ選手がいる、この時代。
同時代に過ごせる選手は幸せなような不幸せなような....
複雑な思いだ。
計算上、ターンのテクニックやスタート、浮き上がりを改善すれば入江陵介選手の勝機が見える、という人もいるかもしれない。しかし、計算通り行かないのが「スポーツ」だ。あるいは「人」だ。
男子200m背泳ぎ決勝は、ロクテ選手が1:52.96の好タイムで優勝。2位に入江陵介選手。3位に米国のクラリー選手。


女子100m自由形は上位の顔ぶれががらっと変わった。
優勝はデンマークのオッテセン選手とベラルーシのヘラシメリア選手53.45が同着優勝。3位にクロモウィドヨヨ選手(オランダ)とヨーロッパ勢の活躍が目立った。



男子800mリレー決勝は、フェルプス、ロクテ両選手を揃える米国が7:02.67で優勝。2位にはアニュル選手率いるフランス。そして、3位に中国が入った。世界選手権男子のリレーで中国がメダルを獲得するのは初めてだと思う。
メダル獲得の原動力になったのはアンカーをつとめた孫選手。1:45.14で泳いでいる。また、中国チームで最も”遅かった”LI Yunqi選手で1:47.30。7位に入った日本チームで最も”速かった”松田丈志選手で1:47.37(松田選手は第一泳者だが)。ここまで差が付けられている。

世界記録更新が期待された女子200m平泳ぎはソニ選手が2:21.47で優勝。残念ながら世界新ならず。
2位には今大会好調のエフィモワ選手。3位のマッケイブ選手が2:24.81。日本選手も可能なタイムだけに残念。
金藤理絵選手は2:25.36で5位。

準決勝では、
女子50mバタフライでアルシャマー選手が1位通過。加藤ゆか選手が5位通過。日本記録を更新出来ればメダルの可能性は0ではない。



男子50m自由形はブラジルのフラトゥス選手が1位通過、2位通過に世界記録保持者シエロフィーリョ選手。

男子100mバタフライはフェルプス選手が51.47で1位通過。藤井拓郎選手が4位通過。フェルプス選手が頭一つ抜けた状態で、2位以下は混戦どうなるか?前半かっ飛ばす、ダンフォード選手、復帰したヒゥーギル選手らにも注目。

女子200m背泳ぎはフランクリン選手が絶好調。2:05.90で1位通過。2位通過はホッキング選手2:07.76。中国のZHAO Jing選手は10位で予選落ちしたことでメダル争いはかなり熾烈になるだろう。酒井志穂選手は後半に伸びを欠き2:08.93で11位。(コベントリー選手が12位で予選落ち)