2021/3/28:竹田渉瑚選手と小堀倭加選手の紹介記事「競泳長距離“鬼門”突破なるか 男女エースが五輪派遣に挑む」が掲載されています。
代表選考において五輪の準決勝進出が見込める世界ランク16位相当のタイムを目安とした独自の「派遣標準記録」を設定している。男子の場合は派遣標準記録がほぼ日本記録にあたる。この設定が導入された2004年アテネ五輪以降、長距離では同五輪女子800メートル金メダルの柴田亜衣さんが08年北京五輪に出場したのが最後。男子だけをみれば、一度も五輪に代表選手を送り込めていない。
(竹田渉瑚選手は)水中での推進力をさらに高めるため、18年以降は地道な上半身の筋力強化に取り組んできた。2月のジャパンオープンでは、東京五輪の新種目となる男子800メートルで派遣標準記録まで2秒45と迫る7分50秒57の自己ベストをマーク。4月の代表選考会では800メートル(7日決勝)、1500メートル(10日決勝)の2種目での五輪切符を狙う。
持って生まれた持久的な素質に加え、三好コーチは「世界的に見れば体は小さいが、リズム感や泳ぎの正確さは強み。とにかく乱れない」と長距離スイマーとしての小堀の特性を見抜いていた。
三好コーチは「彼女は大事なレースになるとブレーカーみたいにガンと上げてくる。本番に強い」と信頼を置く。ジャパンオープンを越える快泳で、世界への扉をこじ開けられるか。