金メダルへのコーチング:「胸を張って『日本の代表』と言いにくい」 平井コーチ“コロナ五輪”に悩む」

2021/5/31:平井伯昌・競泳日本代表ヘッドコーチのエッセー金メダルへのコーチングが更新され「胸を張って『日本の代表』と言いにくい」 平井コーチ“コロナ五輪”に悩む」が掲載されています。

 
 私は昨年秋、ブダペストで開かれた競泳の国際リーグ(ISL)に参加したとき、PCR検査など感染拡大防止策を徹底すれば国際大会は開催できる、と実感しました。その前提としてコロナ禍でもスポーツや芸術など文化活動を政策が後押しして、多くの国民の理解を得ている、ということが大切だと思いました。

 
 ISLでの実感をもとに「コロナ禍の中で開く国際大会の前提は多くの国民の理解があること」と書きましたが、世論調査の結果を見ても、五輪開催に反対の声が多く、競泳日本代表チームを率いる立場として複雑な気持ちです。

それでも五輪代表は開催を前提にトレーニングを続ける必要があります。感染防止に配慮しながらルールに従って活動しています。競技者としてできることを精いっぱいやるというのは現状ではわがままで、五輪を中止すべきだと主張することだけが正しい、と匿名の人から批判を受けるのは、つらいことです。

 
 五輪2カ月前の時期といえば、五輪代表に選ばれた晴れがましさを胸に海外の合宿に出て、できるだけ情報を遮断してトレーニングに集中していました。今回は国内にいて、コロナ対策など社会の出来事にアンテナを張っているので、心が休まる時間が少なくなっている気がします。おそらく選手もそうでしょう。

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