東京フロッグキングス2年目の挑戦:北島康介「ISLのカギを握る、新たな総力戦」

2021/9/27:国際水泳リーグ(ISL2021)に参戦しているのGM、北島康介氏のインタビュー記事が掲載されています。

今回のオリンピックに関してはコロナ禍の影響もあって、テレビの視聴率は非常に良かったと言われています。でも水泳界の未来を考えるなら、単に競技を見てもらうだけではなくて、一緒に共感してもらったり、積極的に発言してもらう人たちを増やしていかなければならない。「金メダルを取ったからすごいね」で終わってしまうのではなく、そこから一歩進んでもっと水泳に親しみを持っていただいたり、競技を楽しんでもらえるような新しいファンの創出は、今後、非常に重要になってくると思います。

 
――北島さんがGMを務める東京フロッグキングスは、昨年からISLに参戦されました。昨年の大会はどう評価されますか?

去年はチームを作るのも初めてだったし、ISLに参戦するのも初めてでした。だから正直、ISLに対応していくのにすごく必死だった部分もありました。でも選手はあの状況で本当によくやってくれたし、東京フロッグキングスは最終的に準決勝リーグまで進むことができましたから。

 
だから僕としては、もっとたくさんの人にISLや東京フロッグキングスのことを知ってもらって、ISLはこういうふうにリーグを改善すべきだとか、チームにこの選手を入れるべきだというような意見が、ポンポン出てくるような状況を作っていきたいんです。それこそが、本当の意味で今後の目標ですね。

たとえばベッティング(合法的な賭けごと)などをうまく絡ませられるのであれば、ファンの人たちももっと夢中になって、大会を楽しめるかもしれない。たしかに大枠のシステム作りはISL本体の管轄になりますが、僕自身は今後に向けていろいろとアイディアを練ったり、提案したりしています。

やはり僕たちに求められているのは、発想の転換だと思うんですね。スポンサーさんを獲得する際にも、単にメディアでの露出が期待できます、商業的価値がこれだけ生まれますということで協力をお願いするのではなく、僕は一緒に新しい価値を作り上げていこうという目的の下で、パートナーシップを組むような形を目指していきたい。

 
強化に関して言えば、日本の選手は社会人が中心になっている。で、そういう選手たちが、このISLにきちんとコミットしてもらえるようにするためにも、東京になんらかの活動拠点も設けられればと思っています。

 
――お話を聞いていると、北島さんが目指されているのは、東京フロッグキングスを一種、常駐化していくプランなのではないかという印象を受けます。

まさに仰るとおりで。僕はチームを常駐化していきたい。今年の活動を踏まえた上で、来年に向けて、施設も含めてどういう動き方ができるのかをちょっと考えたいんです。

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