金メダルへのコーチング最終回:「日常すべてが仕事に結びつく! 平井コーチが大切にしてきた「余計なこと」」

2021/10/4:・東京五輪競泳日本代表ヘッドコーチのエッセー「」の最終回「日常すべてが仕事に結びつく! 平井コーチが大切にしてきた「余計なこと」」が掲載されています。

特にシドニー五輪前の北島康介が中学、高校生のころから大学4年で二つの金メダルを取るアテネ五輪に向かっていく時期は、ちょうどそのころ読んでいた司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』のように、上だけしか見ない、振り返らない、という気持ちでいました。

 
 それは自分なりの危機感から生まれた発想です。少子化や地方の過疎化もあって、各地でスイミグクラブや水泳に関係する仕事が減っているような気がしています。6月まで務めていた競泳委員長として全国を見渡したとき、水泳人口も減っているんじゃないかという危惧を抱いていました。

 意識的に複数の難しい仕事へのチャレンジを続けてくると、まったく違う仕事に共通の考え方があることに気づきます。複合プロジェクトを長くやっているから、いろいろなものに対する普遍性を考えるようになったのかもしれません。

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